根っこ
晴天が続いています。寒さもぐんと増してきています。
久しぶりに町にでました。
雨による出不精を断ち切るために、薬局と八百屋で用を済ませ、続けてしばらく散歩がてら町を歩きました。人口一万人ほどの小さな我が町ですが、歴史は古くお城があります。ふと顔を上げると、お城の塔が目に入ってきました。それがこの写真です。
そう言えば思い出したことが一つ。
ここに来て、最初の秋のある日曜日。忘れられない感覚を味わったことがあります。
冬も間近なある日曜日でした。お天気は曇りで、空気が冷たかったのを覚えています。たまたまアンドレアと通りかかった町の教会の前の広場で、昔の仕事を昔の衣装を身につけて再現するというイベントが行われていました。皆さん趣向をこらして、草木染め、食器作り、刃物研ぎ、靴作りなど、10件ほどのお店が円になって並んでいました。まだ、ここに越してきて間もない時期で、一人で町を歩くのにもドキドキしていた頃です。
衣装を身につけて雑談をしながら作業を続ける町の人々の姿を見て、私は釘を打たれたようなショックを受けたのです。私の根っこはここにないのに、ここに住んで生きて行くことを選んだのだ。ここは日本人とは文化も歴史も違う全く違う人々の集まりなのだと再認識したのです。
こんな根っこの国で、私は暮らしていけるのか?私の側には、アンドレアが居てくれたにも関わらず、まるで独りぼっちで、自分が知らない世界に放り込まれてしまった様な感覚を味わいました。根っこがないという不安でしょうかね。
今ですか?
正直なところは分からない。でも、日本人の私が、とにかくここで生きている。それだけは確かだから、ここで何か根っこのようなものが育ってきているのかもしれない。そうであって欲しいな。
そして、綺麗な夕焼けでした。
明日も良いお天気でありますように。
では、また(^_^)
皆さんの1クリックが10ポイントに!
どうぞヨロシク♡
0 件のコメント:
コメントを投稿