2016年11月12日

Di nuovo a Parigi (3)

パリ再び(3)



桁外れの美しさに、しばし言葉を失った教会サント・シャペル(Seinte Chapelle)。昨年、パリのノートルダム寺院を訪れた時にも、その大きさと荘厳さに圧倒されたけれど、ここのステンドグラスを見た瞬間の驚き。息を呑むほどの美しさというものを、初めて経験した瞬間でした。

この教会、一般のキリスト教徒のために建てられた教会ではなく、シテ島の王宮の中に聖遺物(キリストや聖母マリアの遺品など)を納めるために建設されたので、大きな道に面してはいません。

裁判所の建物がある門と入り口を同じにして、この教会はありました。外から教会の建物を見ると、美しいですが割に古いし、巨大なわけでもない。
特別な印象を持たずに中に入りました。

中に入ると、正面にはこの教会を作ったルイ9世(彼は聖人でもあるので、聖王ルイとも呼ばれていた)の像。周りには、色鮮やかなステンドグラス。そして天井にもこのような装飾が。


これでも十分美しかったのだけれど、ここはなんと、2階建ての教会だったのです。入り口の両側にある狭く長い螺旋階段を上ると本当の礼拝堂が現れました。ステンドグラスに囲まれ、度肝を抜くような空間が現れました。



私達が上った螺旋階段は、召使達用の階段で、王や貴族達のためには、直接2階の礼拝堂に入れる大きな扉がありました。屋根を除いた全ての面が、ステンドグラスで覆われています。唯一の壁は、大扉の入り口の上の部分だけ。


私のiPhoneのカメラでは、そのステンドグラスの美しさをそのままに伝える事は不可能なのだけれど、もう数枚だけ載せておきます。



それぞれの枠の中は旧約聖書の話や、キリストの受難などが、一枚ずつ違う絵が描かれています。

写真では捉えきれない調和と美しさ。途中でもう写真を撮るのは諦めました。感じていたい。見ていたい。椅子に座って、時間を忘れて、神聖な空気を感じ、ステンドグラスを眺める。それだけ。本当に贅沢な経験です。サン・ピエトロのシスティーナ礼拝堂に足を入れた時も驚きましたが、それを遥かに超える驚きでした。


これからパリを訪れる方があれば、是非ともこの教会にも足をお運びくださいね。
では、また!(^-^)/

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