2017年6月16日

Marmellata di fichi

イチジクのジャム


、、、作ってみました。


イタリアに来るまで、イチジクで作ったジャムがあるとは知りませんでした。見たことはあったのかもしれませんが、目がいってなかったですよね。


先日のブログで紹介したトッレのマンマ・パオラのつイチジクをお土産に、2日だけ我が家へ帰ってきました。
『アンドレアに2、3個もって帰っても良いかな?』と聞いたら、大きなタッパーに15個も入れてくれたパオラ(笑)

翌日、晩御飯の後にまずはそのまま頂きました。初物。美味しかったです。

まだ12個もあるイチジク。生で食べるのも毎日は飽きてくるし、私は、また明日から家の外だし、、、。
それで、イチジクはジャムに変身したのでした。


分量は
イチジク                1kg
レモンの絞り汁      1個分
砂糖                         200g


イチジクは皮付きのまま使います。
お水でさっと洗ってから、イチジクの先っぽだけ少し捨てて、小さめにカットする。


お鍋に、カットしたイチジク、レモンの絞り汁、砂糖を入れて火にかける。
中火くらいで焦げ付かないように時々かき混ぜながら、ある程度トロリとするまで煮詰めて出来上がり。


今朝は、早速、朝食で味見しました。
なかなか良い感じに出来上がっておりましたよ。また家を空ける嫁からアンドレアへの、お留守番の応援です(笑)


明日からまた、私も頑張ります!
では!(^_^)










2017年6月11日

Fichi

イチジク


フェスティバルの季節が始まりました。今はまだ、本編の稽古ではなく、コーラスやオーケストラのオーディションの最中です。


先週の間にアンドレアに運転してもらって、今年もトッレのママのお宅に、大量の楽譜と着替え諸々を運びこみました。これで夏の準備は取り敢えずOK!!!


今日は、コーラスのオーディションが早く終わったので、お昼からのんびりと過ごしています。ここのお宅には大きなお庭があって、毎年、色とりどりの花を楽しませてもらっています。今はちょうど、1回目のイチジクの季節。たわわに実るイチジクを見ながら、もう1週間もしたら食べ頃かなぁとほくそ笑んでおります(笑)このイチジクで作るママのジャムが美味しいのですよ。アンドレアも、そのジャムの大ファン。今年も、2瓶くらいもらえるかな?(笑)

というのも、このイチジクの木の大きさ!木の後ろに、かなり大きな納屋があるのですが、スッポリと隠れています。熟れ始めたら一気なので、物凄い量のイチジクが穫れるのですよ。

日差しもすっかり夏のトスカーナ。
自然も楽しみながら、音楽と戯れます。


では、また!(^_^)







2017年6月6日

Menù gita-casa 57

メニュー・ジータカーザ  57



お久しぶりです。
漸くブログが書ける状態になりました。ご無沙汰している間に、1ヶ月ほど日本にも行っておりました。


復帰第一弾は、メニュー・ジータカーザです。


蟹のパスタ。
とてもとても美味しかったです。
日本からイタリアへ帰国して、まずは独りでお留守番してくれたアンドレアと美味しいものを食べる。これが我が家のルールになりつつあります。


空っぽだった冷蔵庫をある程度満たすために、スーパーマーケットへ。お魚を対面で買えるお店がその中にあります。鱸を買って、ふとその横を見ると、蟹が、、、しかもまだゴソゴソ動いてる!
『これでパスタしたら美味しいよ!』と彼に言うと、『作れるの?』と真面目な顔で質問が、、、(笑)
私はニッコリ『生の蟹で作ったことはないけど、多分大丈夫^^』と。


こういうことは、初めてでも大体の予想がつくのです。今は、インターネットという強い味方もあります。そのお魚屋のおばさんにも、作り方を聞いてやってみました。


沸騰させたお湯に蟹をドボンとつける瞬間だけは何とも言えない気分でしたので、『美味しく全部いただきますからね〜、ありがとう』と蟹さんに伝えました(笑)


何という蟹だか、実はわかってないのです。ワタリ蟹ではなかったし、ズワイ蟹のようでもありません。生の間に写真を!と思いましたが、初茹でにドキドキしていて撮り忘れました。

茹でた直後がこんな感じ。


ハサミはかなりしっかりしていて、身もよく詰まっていました。かなり大きな蟹でしたが、茹でた時間は5分。その後、甲羅を取り外し、内臓も取り出し、くるみ割りやハサミ、包丁などを使って食べやすい大きさにカットしました。


ニンニクで香りをつけたオリーブ油に、半分に切った20個ほどのプチトマトを投入。数分炒めて蟹も入れて、白ワインをコップ一杯。5分ほど強火で煮詰めて、パセリのみじん切りも入れて、茹で上がったパスタと合わせました。


そして、この蟹を堪能した翌日から、嫁はまた、仕事で家を開ける日々が始まりました。今回の我が家での滞在期間は僅か3日(笑)しばらくはまた、トッレとミラノを行き来し、途中、新しいお仕事でチラリとハンガリーにも出かけます。フェスティバルを8月半ばで終えさせてもらい、夏の終わりから再び日本です。


こんなに旦那を放っておいても良いのか?と、お友達からよく聞かれます。心配してくださる方々もいます。勿論、イタリア国内で仕事するときは、できる限り時間を見つけて、何処かで出会う機会を見つけて、一緒に美味しいものを食べます(笑)
離れていてお互いに寂しい事もありますが、仕事は仕事。有難いと感謝して、できる間はお互いにドンドンやろうと決めたので、今はそれに関して迷いは無くすことにしました。これが、私達の生き方だとやっとお互いに折りあえた様に思います。


残念なのは、なかなかミラノのお友達に会えないこと。秋になったら、皆さん会いましょう!待っててね〜。


では、また!(^_^)

2017年4月10日

Menù gita-casa 56

☀︎ ☀︎ 空気はさらり
メニュー・ジータカーザ 56


こんな晩御飯メニューの日もあります。野菜とかお豆がメインで、お腹に優しめのメニューです。


えっと、、、お腹に優しいですが、写真の通りドーンと作ってしまいました。2人分のご飯です。
そして、、、どれも少しずつ残りましたが、ほぼ食べきりました(笑)

食べ過ぎか?あかんや〜ん!(涙)


左下から;
白インゲン豆と芝エビの温サラダ
そら豆のマルケ風
コステのアンチョビ風味
アスパラの蒸したもの
苺とハチミツ
自家製パン
白ワイン


我が家ではこんな風に、各自が好きなだけお皿に取って食べます。余ったら、勿論、翌日の私のお昼。こういうメニューは、続いても飽きませんね〜。


そして、今日のざっくりレシピは、白インゲン豆と芝エビの温サラダ。


イタリアでは、この白インゲン豆は既に湯ががれた状態で、程よい塩味で売られています。ですので、このレシピはとても簡単。


下準備は、エビに片栗粉をまぶしてよく揉んで、水でよく洗う。これをしておくと、臭みがなくて美味しい。


白インゲン豆の缶詰1つを、水分ごと全部鍋に移して温めます。その際に、サルビアの葉を数枚一緒に入れます。沸騰に近づき、細かい泡がプクプクと上がってきたらエビを投入。エビに火を入れすぎないようにして、火を止め水気を切ります。


器に入れてから、オリーブ油をひとまわしと胡椒を多めにかけていただきます。


乾燥した白インゲン豆を家で湯がいて作ると、もっと美味しいです。でも、普段のご飯は缶詰で十分かと、、、簡単やしね、、、(笑)


イタリアのお惣菜(野菜と豆編)晩ご飯も美味しくいただきました。
今日も幸せやなぁ。、、、ホンマ単純(笑)


やっぱり、いつの日か南フランスで小料理屋を持つ夢に進んでみるべきかな、、、(、、、無謀すぎ、、、笑)


では、また!(^_^)



2017年4月8日

Menù gita-casa 55

☀︎ ☀︎    洗濯日和
メニュー・ジータカーザ 55


アスパラのリゾット。
春の色、春の味のメニューです。我が家では、お初でした。自分の覚え書きのためにも、ここに記載。

使った材料は、
アスパラガス   割に太めを8本ほど
お米                  150g
玉ねぎ               小さめを半個
白ワイン           コップ半分くらい
水                      コップに5〜6杯
粉チーズ            大きいスプーンで普通に3杯
オリーブオイル  大きいスプーンで2〜3杯
バター                大きいスプーンで1すくい
ナツメグ            少々
塩・胡椒            少々

グラムを図ったのは、お米だけで、後は我が家のスプーンやコップでの測り方です。ざっくりでごめんなさいね。


アスパラは洗ってから、根っこの固そうな部分は皮を剥く。今日のアスパラは柔らかそうだったので洗ってそのまま使用。


そして湯がかずに、読んだレシピ通りに蒸しました。蒸す時間は15分ほど。イタリアでは、湯がくのも蒸すのも、かなり柔らくなるまでの時間を要する調理法が多いです。


蒸したアスパラは、穂先の部分を5cm程に切って取り分けておく。残りは小さめに切ってバーミックスで潰す。


ここまでがちょっと時間がかかりましたが、後は通常の、リゾットと同じ工程。


フライパンにオリーブオイルとバターを入れて熱する。玉ねぎのみじん切りを炒め、2分ほどでお米も入れる。


お米が透き通ってきたら、ワインで香りづけして水を入れる。その後、潰したアスパラを入れて塩で軽く味付け。水は、一気に全部入れるではなく、数回に分けて。


お米が煮えたかなぁの辺りで、取り分けておいたアスパラの穂先を入れる。
ナツメグと胡椒で香りをつけたら、粉チーズも入れて味見する。味が薄ければ塩を足す。


アスパラを蒸して潰して、お米と炊いた甲斐はありました。全ての物の味がよく絡まっていて美味。個人的には、もうちょっと、アスパラの穂先が固い目の方が良かったかなとは思う。


セコンドに、トルタ・パスクアリーナ。カルチョーフィのキッシュと思っていただけば良いかと。我が家では、かなりの定番。


そしてデザートは苺。
右の小さな器に入っているのは、蜂蜜。お好みで少し付けて食すのもまたよろしいかと。


ご馳走様でした。
では、また!(^_^)

2017年4月2日

Il concerto di sabato

☁︎ ☁︎   風が冷たい日曜日
土曜日のコンサート




トッレでのコンサートも無事に終わり、今はミラノに帰るための電車の中です。

コンサートの話を少し。
雨の予報も出ていた土曜日でしたが、お天気は上々。そしてコンサートが行われたのは、ティーナ邸(villa Tina)と呼ばれている20世紀頭に作られた個人のお屋敷で、今はホテルとして使われています。コンサートが行われたのは、そのホテルのレストラン。最初の写真です。


下の2枚のコンサートの写真は、amici del festival Pucciniano (プッチーニ・フェスティバル友の会)から拝借。沢山のお客様が集まってくださいました。


あら?結構、真剣に弾いてますね(笑)

最後の曲、オペラ『つばめ』から乾杯のアンサンブル。

若い歌手達のエネルギーをもらいながら(吸い取りながら、、、とも言えるかも!笑)、最後まで楽しんで弾けました。


一番若い子は、25歳くらいだったと思います。大歌手になっても、私のこと忘れないでね、、、(笑)と、お願いしたくなるほど、優秀な子達。彼らのの将来が、大人達の勝手な理由で暗くならないことを祈ります。


さ!アンドレアの待つミラノまで、後少し。電車の中で、次の仕事の用意のために本でも読むことにします。


では、また!(^_^)


2017年3月29日

La stagione del lavoro

☀︎ ☀︎ (でも朝晩はひんやり)
働く季節



春の訪れと共に、今年もあちこちに働きに行く季節が始まりました。家族(旦那)を置いて、家を離れて働くので、出稼ぎとでも言いますかね(笑)


今年は最初にやってきたのが、フェスティバルでした。今は、若い歌い手達と週末のコンサートの準備をしています。


トスカーナは、ミラノよりも春の進み方が早いみたいです。北ではまだ見かけない藤の花がほころびだしています。


ここでも春の訪れと共に、花が一気に咲き始めます。花が咲く順番は確かにあるのですが、桃や梅が咲き始めると、すぐにレンギョウが、桜が、アーモンドが、藤が、、と花々が競うように咲き始めます。


毎朝、そんな風に咲く花々を眺めながら劇場通いができるのは、かなり贅沢な事ですね。週末に向けて、最後の踏ん張りです。


では、また!(^_^)




2017年3月24日

L'ora del tè

☁︎ ☁︎ ☂️
ティータイム


窓から見えているのは、どこでしょうか?


そうです!窓から見えている景色は、ミラノのガッレリアの中です。写真を撮ったのは、昔、楽譜やCDを売っていたお店リコルディがあった場所。今は、喫茶店になってます。




去年オープンしたと噂には聞いていたのですが、今日、初めて行ってきました。


バールではなく喫茶店。
勿論、エスプレッソやカプチーノも飲めます。イタリアで、この雰囲気の喫茶店は珍しいかな。店員さんもとても丁寧で親切。長居していても大丈夫。


但し、立ち飲みバールとは違い、お値段もそれなり(笑)日本だと、ホテルでお茶する感じのお値段と言えば良いですかね。



喫茶店の名前は 『Marchesi』(マルケージ)。写真の窓に裏写りで書いてあるのが分かります? ミラノの corso Magenta 沿いにある パスティッチェリア 『Marchesi』が1842年創業の本店です。



1824創業のcorso Magenta のパスティッチェリアでは、一年中パネットーネを買うことができます。ここの本店でもコーヒーは飲めますが、喫茶店ではなく、立ち飲みだけの小さなバールです。私も何度か立ち寄った事があります。一見さんお断りって言われないかな?と入るのに少しドキドキする様な、レトロな雰囲気満載の、昔ながらのミラノにあるお菓子屋さんです。


ですから、このガッレリアの喫茶店『Marchesi』も、沢山の小さなドルチーニ、パネットーネ、今はシーズンで卵型のチョコレートやコロンバも、それだけで買い求めることができます。


ガッレリアを行き交う人々を眺めるのは、なかなか気持ち良いものでした。私は紅茶とチョコレート菓子をいただきました。ほらね、イタリアによくあるバールという感じではないでしょう?


ちょいちょい行ける値段ではありませんが(笑)、ちょっとお洒落して、優雅にミラノを楽しむ時や、ちょっと贅沢して気分転換したい時には良いかもしれません。


皆さん、如何ですか?


では、また!(^_^)

2017年3月23日

Menù gita-casa 54

メニュー・ジータカーザ 54


1つだけ余らせておいた昨日のカルチョーフィは、薄切りにして炒めて、私のお昼ご飯のパスタの具に。アンドレアには内緒。ウシシ。

美味しかったわぁ〜。


そしてそら豆は、夜ご飯のおかずに。

これはアンドレアの故郷、マルケ州のそら豆料理です。そら豆をオリーブ油とニンニクでさっと炒めて、フィノッキエット(この緑色の香草がそうです)と水を入れて含め煮。味付けは塩と胡椒。

美味しいのですよ、これもまた。


ではまた!(^_^)




2017年3月22日

La primavera

☁︎ ☂️ ☁︎ 



こんな物が野菜コーナーに一緒に並ぶようになってきました。


カルチョーフィはまもなく旬の時期が終わります。去年の秋からホントに!よく食べました。生でも、煮ても、炒めても、揚げても、キッシュの具にしてもどれも美味しい。ホントに食べ飽きない。これ、きっと鶏肉と一緒に炊き込みご飯にしても美味しいと思うんだけどどうだろ?


苺は、熟れたものがぼちぼち出てきたみたいです。既に2回ほど買いましたが、今のところまぁまぁ良い感じ。こちらの苺は、日本の苺のように甘くはないので、ハズレ苺だと香りも少なくて、まるでプラスチックを食べているかのよう。今日のは良い感じだと思うのだけれど、、、。


そら豆も、まだ値段が高いですが出てきましたね〜。もう少し安くなるのを待てなかったですね〜。買ってしまいましたね〜(笑)
帰ってから早速、一個だけ生で味見しました。豆粒は大きめで、でもまだ固くなくて、これは今晩のアペリティーボに決まりです!
 
イタリアでは、そら豆を『生』でも食べます。一緒に食べるのは、ペコリーノチーズ。生のそら豆の青臭さとペコリーノがよく合います。


では、今晩の春メニューをどうぞ。


・そら豆とペコリーノ
・鰯のオリーブ油焼きレモン風味
・カルチョーフィの炊いたん
・苺とバナナのマチェドニア
・パンと白ワイン

美味しくいただきました。
ご馳走様でした(^_^)


では、また!

2017年3月20日

La visita alla italiana

☁︎ 時々 ☀︎
イタリア的お見舞い



中華街へ行った日の更に前のこと(笑)
上の写真は、旦那の故郷の朝の3月2日の海岸です。泊まっていたホテルの窓から撮りました。


義父が手術をしたので、そのための帰郷でした。幸い手術は成功。その後の回復ぶりも周りがびっくりするほどの速さでした。今では『調子に乗って、あちこち動き回りすぎんといてよ〜!』と、釘を刺さないといけないほどに回復。


手術したのは喉。気管や食道をじかに触る手術ではありませんでしたが、結構大きな範囲の傷になり、手術した日は頭から包帯まみれでした。ベットに横たわる義父の姿は、普段の頑丈な印象とは全く違いました。


しかし。


手術したその日に、既に多くのお見舞いの方が来られました。声も出しにくそうなのに、親族もご友人も喋る喋る、、、するとお義父さんも、喉がゴロゴロしんどそうなのに冗談も交えて喋る。その上、時折、携帯にも電話がかかってくる。普通にそれを受ける義父。
(え?声も出てないのに電話に出るのん?)と、私は吃驚ですよ。


『今日は、まだあんまり喋らん方がいいんちゃう、、、?』とお義父さんに言ってみるも、効き目は10分ほどで、、、また喋り始める皆さん(笑)


その後も入れ替わり立ち替わり、お見舞い途切れずで超人気者のお義父さん。


夕食前の診察に来られたお医者さんから
『ベット起こし過ぎ、喋り過ぎ、腕を上げ過ぎ、、、傷口開くよ!』と沢山のご注意を受けて、一瞬神妙になる親族一同(笑)


先生が出ていかれたら、今まで一緒に喋っていたのに、
『ほらみてみ!あかんやろう、そんなに喋ったら、、、』といきなり指導し始めた長男は、我が旦那。
(え〜〜〜!よう言うわ、、、)と、日本語で呟く私(笑)


翌朝。
昨晩のしんどそうだったお義父さんを思い出しながら、再び病院へ。
ところがです。私たちが見つけたのは、ドレナージの袋をブラブラさせながら、病室の廊下をウロウロしているお義父さん。前日とは別人。
『おう!来てくれたかぁ、、、』と、我々をニッコリお出迎え。


そして、お義父さんの同室の方も我が家のお喋りに参加。呼吸ができなくなって気管を広げたら、声が全く出なくなってしまって再び入院されてるおじいさんでしたが、その出ない声で誰よりも喋る喋る。喋るのやめたら生きていかれへんとは、この人の事やなぁと興味深く観察し続ける私。


その状況を誰も注意することはないし、時には通りかかるお医者さんも巻き込みながら、今日も朝からお喋りで楽しく盛り上がる皆さん。もう信じられん(笑)


とにかく安心した我々は、お昼ご飯を食べに外へ。少し休んでから再び病院に戻ると、どこかからとても盛り上がっているお見舞いの方々の声が聞こえてくる。


盛り上がりすぎで、うるさいお見舞いの方々の声に、私はちょっとイライラ。
『これは、他の患者さんに迷惑だね、、、』と旦那に言うと、
彼も『流石にこれはなぁ、、、』と。


盛り上がった声は、待合室かららしい。ホント迷惑!と思いながら、その前を通り過ぎると、
『おぅ!戻って来たかぁ!』と、嬉しそうなお義父さんの声。ズッコケる私達。迷惑の原因は我が親族と、声の出ないおじいさんのご家族じゃないですか!
あり得ん!けど、もう笑いましたな。


3日目には、お義父さんは暇を持て余してドレナージの袋を振り回しすぎて、看護婦さんから叱られてはりました(笑)昼食後は、『エスプレッソ飲みたいなぁ〜、わし買いに行ってくるかな』と言うお義父さんを『あかん!』止める旦那。偉い!と思ったら『俺が買ってくるわ』って、、(笑)
手術後、喉が痛いとずっと言うてるお義父さんに、エスプレッソは良いの?
もう知らんよ(笑)


褒め上手のイタリア人、入院中の人を励ますのも上手です。なるほど、こんな風に言ってあげると良いのかと、私はそこで勉強。お見舞いの品を持って来られる方がないところも気に入りました。でも、皆さんが『手伝えることは何でも言ってよ!』と仰ってくださいました。


今やすっかり元気なお義父さん。沢山の人に愛されて幸せやね。長生きしてね。


ではまた!(^_^)



2017年3月17日

Quartiere cinese

中華街



サッカー観戦の2日前に、日本からミラノにやって来たお友達に会って、中華街に行ってきました。


なんでまた中華街?
そうですよね(笑)日本からのお友達と私と、もう1人こちらに住んでいる日本人の男性と3人でお昼ご飯でもしましょうと約束したこの日。


勿論、イタリア料理屋でもよかったのですが、彼が話す小籠包が美味しいという中華街のお店に、女性2人も惹きつけられたのでした。


彼女が泊まっていたホテルで待ち合わせ、スフォルツェスコ城の周りを散策しながら徒歩で中華街へ。お城から意外に近かったんだと、今ごろ分かる私。あちこちの場所が、今回初めて繋がりました(遅すぎ、、、笑)


Paolo sarpi と言えば、中華街のこと。
正にその通りにあったこのお店。因みにお店の名前は『Tang Gourmet』
小籠包がオススメと言うだけあって、これは本当に美味しかったです。


もう1つ気に入ったのは、これ!

この麺、うどんの様な味ですが、うどんみたいに細長くないんです。うどんの生地を刃物で削っていく麺らしく、刃削麺(とうしょうめん・又はとうさくめん)と言うそうです。麺に青椒肉絲が絡まっている感じでした。美味しく頂きました。


お腹もパンパンになったので、再び散策再開。中華街のなかをウロウロして、最後はチラッとスーパーにも。お買い物した物を入れるためにもらった袋がこれ。



ザ・KIKKOMAN!(笑)
持ち運んだので袋がグシャっとしていますが、デザインがいいですよね!


春らしい空気に満ち満ちた、美味しく楽しい中華街探索になりました。


では、また!(^_^)



2017年3月15日

Una domenica

ある日曜日
☀︎ 時々 ☁︎



この間の日曜日は、久しぶりのサッカー観戦でした。トスカーナからお友達のご夫妻が泊りがけで来てくださったので、みんなで行ってきました。


インテル − アタランタ、お昼間の試合で、お天気も申し分なし。このところ、スタジアムまで観戦に行くと、引き分けか負けということばかりだったので、どうかなぁと思いながらの観戦。


ところが、なんのなんの!です。この日は7-1でインテルの圧勝!いや〜、気持ちよかったですね。(余りに圧勝すぎて、後半は応援もだれ気味でしたが、、、笑)


最初の写真、試合中ではありません。スタジアムに入った時に撮ってもらったものです。私はともかく、アンドレアの盛り上がり度が良くお分かりいただけるかと(笑)


気持ちよく試合観戦した後は、我が家のお客様には一度は召し上がって頂くラクレット。小さめにカットしたお肉や野菜を石の上で焼いて、チーズと絡めたり、香草や大蒜の入ったオリーブ油に付けたりしていただきます。
(写真は撮り忘れました、、、涙)


デザートのティラミスも好評でした。
(これも写真撮り忘れた、、、。)


食事もお酒もデザートもみんなで楽しみ、喋って笑ってしていたら、満足の眠気も訪れ、本当にニッコリの1日でした。


外に出るのが億劫でなくなってきましたね。今度のお休みも何か考えるかな?
ではまた!(^_^)




2017年3月11日

Essere donna

☀︎ ☀︎ ☀︎ 14℃
女であること



ご無沙汰しておりました。
かなり色々ありまして、なんだかウダウダしておりました。 


ところがある日。突然、憑き物が取れたかの様に気分がスッキリしました。実際にこんな事があるのか?と疑うほどのスッキリさです。


ホントに何か憑いてたかな?(笑)


ここイタリアも、風はまだ冷たい時もありますが、春めいた陽気になってきました。そんな気候の恵みも受けて、再び新たな気分で物事に向かおうとしています。


さて、少し前のこと。
3月8日は国際女性デーでしたね。ここイタリアでは、その印として女性にミモザの花をプレゼントします。私も何年か前に、初めて入ったバールのお兄さんから、ミモザのお花を頂いたことがあります。


この国際女性デーのための運動が起こったのは、アメリカのある州で起こった被服工場の火災で、働いていた多くの女性たちが、鍵のかかった工場から逃げられず亡くなったという事実からだと聞いた事があります。



ロマンチックな我が旦那さまはというと、国際女性デーの前日に、『おめでとう!』という言葉とともに、上の写真の箱をプレゼントして下さいました。


中身は

香水とシャワークリームとボディークリーム。思いがけないプレゼントに吃驚です。


これは、ご飯を作る脳力(本能?、、、笑)だけではなく、他の部分の女子力を上げて欲しいという願いが込められているのでしょうか?(笑)


うーむー。考えさせられます(笑)
ではまた!(^_^)

2017年1月15日

Menù gita-casa 53

メニュー・ジータカーザ 53



カサゴ(ガシラ)のアクアパッツァ。
なんでこの魚を買おうと思ったのかは忘れた。その日はなぜだか、この強面顔の魚に目がとまったのです。



イタリアでは、切り身より、一匹丸々の魚を売ってる方が断然多い。どこでも大抵、内臓とエラは取ってくれるけど、鱗はそのままだし、何枚かにおろしてくれることもない。なので、調理の前にどうやって下処理するのかで困った事も度々。


日本では、下処理された切り身で買うことがほとんどだったから、最初の頃はなんの魚か、どうやれば良いのか分からず、悩んだ末に買わない事もありました。そして、イタリア語の魚の名前がまた、なかなか覚えられない(笑)そんなこんなの理由もあって、今まで思いつきで魚を選ぶことは、まずなかったのだけれども、なぜかこれには強く惹かれてしまったのでした。


(すごい顔の子やなぁ、、、)そんな風に思いながらも、きっと美味しいに違いない!という、迷いのない感(笑)。一緒だったアンドレアにも相談すると、速攻でググってくれた。強面だけど美味である事がわかり(やっぱり!)、これは買うっきゃないっしょ!と連れて帰ってきました。


帰ってネットを見て、漸くこの魚が日本語ではカサゴ(ガシラ)だと判明(笑)レシピもググってアクアパッツァにするのが良さそうと判断。(魚以外の材料が、全部家にあったし、、、)その上調理時間が短くシンプル。
そしてそして、本当に美味でした! 


ざっくりのレシピはこちら
1) たっぷりめのオリーブオイルと、ニ深めのフライパンを火にかけてニンニクを入れる。オイルに香りがついたら取り出す。

2)そこへ、粗みじんにしたケッパーと黒オリーブを入れる。火は中火から強火。

3)1〜2分炒めたら、半分に切ったミニトマト、そしてカサゴ(ガシラ)を入れ、白ワインで香り付け。蓋をして火を少し弱めて、数分煮たら出来上がり。最後にパセリをパラパラと。


身離れよく味も良くで、これは次回、絶対に日本の煮付けにしたい!と新たな決意!
頭の部分もあったのですが、鍋に入りきらなかったので、切り落として余り野菜と共にブロードになりました。
これを使って、明日は1人お昼用の洋風雑炊にしよ!うふふ。


今まで、アクアパッツァを作った事はなかったのだけれど、このお手軽さ、、、暫くはまりそうです。


という事で、また!*\(^o^)/*



2017年1月13日

Menù gita-casa 52

メニュー・ジータカーザ 52


年末にひいた風邪から漸く復活してきた感じです。できる限り外には出ずに、休めるだけ休んで、温かいご飯を作って食べるを繰り返したお陰ですかね(笑)


今日は、新しいパンを焼いてみました。イチジク入りのパンです。これ、美味しすぎ!でも実は、分量を計り間違えたお陰で、偶然にできた産物の様な感じもします(笑)


去年の終わりから何度となく焼いてきたパンですが、本当に毎回、出来上がりが違います。そして、少しずつでも私の進歩もある様で、イーストや塩の分量、粉の配分、どの容器を使って焼くのか、オーブンの温度等、我が家のベストのパンを求めて楽しんで作っています。


これ!という分量と焼き方が見つかったら、作り方もお知らせしますね。
もう暫くお待ちくださいませ。


そして、今日はこれから、ミラノで催されている『北斎展』に行ってきます。その様子が、また明日お伝えできます様に。

ではまた!(^ ^)





2017年1月4日

Buon anno!

明けまして
       おめでとうございます!




クリスマスから、夫婦揃って風邪を引いてしまい、熱と咳に悩まされたお正月になりました(苦笑)


高熱が出たアンドレアは、その日こそ全く食欲がなかったものの、熱が下がり始めた3日目には『肉はないの?ガツンとステーキとかどうよ?』と言うほど、胃腸の状態は至って良好。微熱と咳がなかなか取れなかったので、一度だけ年末年始の食料を買いに出かけたのと、31日にお友達のお宅に晩御飯のお呼ばれに出かけた時以外、ホントに家に籠って、寝てるかスターウォーズを見てるか、何か作っては食べておりました(笑)


上の写真は、元旦の夜ごはん。そして下の写真は、翌日の和食(笑)クリスマスから続いていた、重たいどっぷりイタリアンに胃が疲れていた模様。
もうこの日は、献立が何も思い浮かばず、台所に立つのも嫌になっていたのですが、天ぷら(揚げ物で、決してあっさりじゃないけど、、、笑)を思い付いた瞬間から頭が働く、働く。自分の日本人度を再認識いたしました。
これも美味しく2人で完食。
ご馳走様でした。



さて。アンドレアは今日から出勤。
私は一緒にミラノまで付いて行って、バーゲンの下見に出かけました(笑)


今年は本を読む年にします。
遊びます。仕事します。そして、1つの扉を閉めて、別の扉を開ける準備を始めようと思います。
一年の豊富は、この辺りかな。


今年もどうぞよろしくお願い致します。