2016年7月31日

Menù gita-casa 47

☁︎|☀︎たり☔️だったり
メニュー・ジータカーザ  47


稽古に明け暮れた怒涛の7月が終わり、私は今日から5日間のお休みなので我が家に戻ってきました。


妻の不在にしんどくなってきた旦那。ちょっと我儘を振りかざし過ぎ、逆に妻の機嫌を損ねはりました(笑)お互い様のところもあるので、仲直りも兼ねて今晩はご馳走。オッソブーコとポルチーニ茸を煮込みました。サラダとパンと赤ワイン。上出来ですな。


いつものようにざっくりのレシピ。
1)フライパンで玉ねぎ、人参、セロリをソッフリットにして、そこへ冷凍のポルチーニ茸をゴロゴロっと投入。暫く炒めて火を消して置いておく。

2)別のフライパンには、塩・胡椒して小麦粉をまぶしたオッソブーコを強火で焼き付け、焦げ目がついたらを野菜とポルチーニを加えて、白ワインを入れる。火はずっと強火。

3)アルコールを飛ばしてブロードを加え、沸騰したら弱火にして2時間ほど煮込む。汁を煮詰めて味を整えて出来上がり。


ポルチーニ茸は冷凍のものでしたが、香りもそれなりにあって美味しかったです。久々に、二人がお家でゆっくりできて、しかも私も数日のお休み。旦那さま、今はケラケラ笑いながら、テレビを見てはります。数日前の表情とはなんだか大違い(笑)一人でしんどかったんやね。


全ての演目の幕が開いたので、今年のフェスティバルはもう終盤です。本番さえこなせば良い状態になったので、私も気持ちが少しゆっくりになったし、アンドレアとの夏休みも楽しもうと思います。


では、また!(^o^)/














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2016年7月30日

L'esperienza nuova

新しい経験


初めてこの国に来たのは36歳だったかな?それもあって、その後の留学に際して、コンセルに通うと言う選択肢がなかった。個人レッスンだったり、劇場での仕事は経験したことがあっても、この国で語学学校以外、団体の講習や授業を受けたことがなかった。


つい最近、劇場で働くにあたっての労災全般に関わる4時間の講習を受ける機会があった。まずもって、日本でこの手の講習と言えば、免許証更新のための講習くらいしか知らない。ある程度の時間の教官の話を聞くのが講習と思っていた私にとっては、今回の講習はとても興味深い経験になった。


集まった人々は、私の働く劇場の人達以外に、他の企業や会社から来た人達もいた。だから、みんなが知り合いというわけではない。語学学校のように小さな机がついた椅子に腰掛けて話を聞くわけだが、最初にどんな風に進めるか説明があった。
『僕が画像を見せながら説明するわけだけど、みんなも意見や質問があればどんどん言ってよね。僕だけ話し続けるのは大変だし。ヨロシク』みたいな感じで講習が始まった。



実際に日本の聞くだけの講習とはえらい違いだった。更新のを受ける側からの質問は頻繁に出るし、指導教官(って言うのかな?)の説明している事柄が、現実には全く機能していないと反論する人はいるし、自分の抱える問題の事例を誰かが話し出すと、他の人もそれぞれの事例を話し出すし、それはそれは賑やか(笑)時には、教官が答えらない質問が出て、彼があたふたする場面もあったり。


休憩時間もアバウト(笑)バールでコーヒー飲んで、友人がゆっくりタバコ吸うくらいの時間があったから、10分と言われた休憩は少なくとも15分以上はあっただろう(笑)しかもこんな休憩が2回もあった。最後にミニテストがあって、ワイワイとこれも賑やかに答え合わせをして終わった。この手の講習で日本ではありがちなシラけた感じが全くなく、ちゃんと参加した感満載。緩い感じなんだけど、結構真面目な空気もあり、なんとも不思議な感覚だった。


何時間も、イタリア人に混じっての講習なんか分かるんかな?と思ったけど、結構分かりました。これも経験として良かった。悪くないやん。秋になって自由な時間が持てるようになったら、何か短期の講義でも受けに行こうかなぁ。


因みに、今日の写真は舞台裏から見えるトッレ湖。高いところから見ると、また湖の表情が違いますね。

ではまた!(^o^)/





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2016年7月28日

Ciocio-san

蝶々さん



この仕事を始めた頃、海外では1つのオペラを何百回も歌った歌手がいるなんて話を聞くと、『そんな事は絶対にありえん!』と思ったものだ。



でも、今なら分かる。あり得る。
自分がマダム・バタフライを弾いた回数はもう数え切れなくて、もしかしたら千回くらい弾いているかもしれないから。千回!なんて大袈裟な!
でも本当。


稽古で指揮者がいなかった日に、プロンプを兼ねて指揮をした日があった。助演の子に言われた。
『なんで指揮しないの?』
ホンマやね。考えたことなかったけど、このオペラならできるかも。
、、、ってか、いつかやってみたいな(^_^)


写真は、2日後に初日を迎えるフェスティバルのバタフライの舞台。装置家は日本人の安田侃(やすだ  かん)氏。


ではまた!(^o^)/






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2016年7月25日

I fiori del giardino

お庭の花々


これはダリア。お世話になっているマンマの大好きな花です。


昨日と今日はお仕事がお休み。先週の怒涛の1週間の疲れを一掃すべく、頭を空っぽにして2日間を過ごしました。朝寝、お昼寝、早寝と寝倒した1日目(笑)その他にはアイロンがけしたりする、お庭の水やりをしたり、お料理したり。夕食後は、いつもは自転車で通う湖まで、マンマとお散歩。仕事の日々から解放されると、こんな日常が何より嬉しい。鼻歌なんぞ歌いながら、時間を気にせずに過ごせる幸せ。


鼻歌といえば、『タラッタラッタラッタ兎のダンス、、、』で始まる唱歌(だよね?)を口ずさんでいる時の私は緩んでいるらしい。アンドレアの指摘でわかったことの1つ(笑)実際に、今日もそれを口ずさみながら、ふと気がついた。『今日は、確かに緩んでるわ(^_^)』


昨日と同じような生活リズムで、あっという間に夕方。再びお庭の水やり。
お庭の植物も嬉しそう。なので、写真をパチリ。

ハイビスカス

サボテン

サルビア。

オリーブ。

ローズマリーも。

ミニトマト

これは何か分かります?ふふふ。
お花が咲いたら紹介しますね〜。

夕食を済ませ、食後の散歩もして、今日一日もほぼ終わりです。もう暫くしたら、心地よい眠りに就きたいと思います。

では、また!(^o^)/

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Osservare gli umani

 人間観察



イタリアに住み始めて暫くは、他人を『観察』している余裕などなかった。イタリア人から見て、東洋人の私はどう見えているのか、どう思われているのか、そんな事を常に考えていたように思う。結婚によって大きく変わった生活を、どーんと構えて楽しむ事ができなくて、大きな不安と怖さの中でその場足踏みをしていた感じ。何をするにもドキドキしていた。ちょっと懐かしいかも(笑)




5年目になって変わったよなと思う。どこにいても、何をしていても私は私。イタリアでも、何も心配しなくて良いって思えるようになったかな。なので、今ではイタリア人独特で、日本では見かけない物事の対処の仕方を、興味深くニマニマしながら見ていたりする。



この数日も、稽古場でイタリア人達を観察。明らかにミスしていても、自分が悪くないことを彼らが訴える時のあの強さ、あの勝手さ(笑) そりゃそのミスの言い訳にならんやろ?と、笑えてくることもしばしば。何があっても自分を正当化させて語る術は、幼い頃から鍛えられてきたのだろうなぁと感心すらしてしまう。



逆に日本人もこうあっても良いのではないか?と思うのは、褒められた時の彼らの態度。『いえいえ、そんな事はありません』と謙遜する人はまずない(笑)これも最初は不思議だったけれど、それはそれで良いのだなと思うようになった。『ありがとう』『ありがとうございます』と、胸を張ってニッコリとその言葉を受け止める姿は美しい。褒め上手のイタリア人。できない事を指摘するのではなく、出来ている事を褒める。これ、能力を伸ばすために大切。褒められすぎて、大幅に勘違いしてる人もいるけど(笑)



流石に10年もフェスティバルで働けば、オケの中でも沢山顔見知りはいるわけで、今日も彼らは『CIAO, Michi!』と言いながら、私の横を通り過ぎていく。日出ずる国からやってきた東洋人も同じように『CIAO!!!!!』と返事しながら、楽しくイタリア人観察を続けるのであった(笑)



では、また!(^o^)/




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2016年7月22日

Il dipinto coi petali dei fiori

花びらの絵



この辺りの幾つかの町を束ねたゾーンは、ヴェルシーリアと呼ばれています。そこに、着色された花びらで絵を描くグループがあります。今日の写真は劇場のホワイエの一角に、その彼らが花びらで描いたトスカの絵です。毎年デザインが違うので、楽しみにしている方も多いと思います。私もその一人。何年か前には、プッチーニの絵葉書をそのまま花びらで再現していた年もありました。


大きさにして4〜5メートル四方はあると思います。かなりの大きさの作品ですが、大概、数人の手によって、2日程で仕上げてしまわれます。細かい柄を、何色もの花びらで少しずつ緻密に描いてく作業。私のように大雑把な性格の者には、気が遠くなりそうな作業です(笑)


フェスティバルが終わるまで、こうやって展示されています。毎年、公演の最後が近づくと、周りにロープが巡らせてあるにも関わらず、絵の端っこが欠けていったりするのですが、最後まで美しいトスカが、そのままでありますように。


では、また!(^o^)/








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2016年7月21日

L'arte e la politica

芸術と政治



先週末に幕が開いたフェスティバル。



初日は、誰も想像もしなかった事が起こりました。沢山のお客様を迎え、始まったフェスティバル。本ベルも鳴って、いよいよ幕開け。まずは、その数日前に起こったニースでの悲しみを共に分かち合うために、指揮者の短いコメントとフランス国歌の演奏。そして1幕が終わり大きな拍手。


ここで吃驚の事が起こりました。指揮者が客席の方に振り向き、フランス国歌を演奏する前に使ったマイクを再び点けて、自分はもうこれ以上指揮をすることはできないと話し出したのです。その1つの理由として、ニースでの悲劇に抗議するためと話し始めた彼ですが、本当はその後に彼が続けた政治絡みの理由のためでした。芸術を携わるものとして、幕が開いた舞台を放棄するのはあり得ないこと。しかも、全く個人的で政治的な理由で。



舞台上に残っていた歌手、ピットにいたオーケストラ、そして劇場首脳陣も全く知らなかった突然の指揮者の発言に、皆が何が何だか分からず固まりました。彼は指揮者であるだけでなく、フェスティバル財団のプレジデントでもあります。信じられます?客席からのブーイングや『恥を知れ!』の叫び声をよそに、指揮者はしらっと退場。


勿論、休憩時間の間、楽屋は大混乱(笑)幸いにも後日トスカを振る予定のもう一人の指揮者が劇場に来ていたので、長い休憩の後に公演は続行。実際に2幕が始まったのは23時。日本では考えられないけれど、イタリアの野外劇場では、雨が降ってきて1時間ほど待つこともしばしば。なので、お客様も帰られることなく、待ってくださったのでした。代行した指揮者の棒がまた素晴らしく(笑)、オケの音も締まって、皮肉なことですが結果的にはこれで良かったかも、、、。


翌々日だったかな、途中放棄した指揮者(であり財団のプレジデント)は辞職。副プレジデント、役員の多くも、今回の出来事の責任からでしょう、皆さん辞職。今後どうなることやら、全く分からないフェスティバル。それでも、今年の演目はこなさねばなりません。トスカ、ボエームに続いて今週末に幕が開くトゥーランドットの稽古が今週は佳境に。その翌週に幕開けの蝶々夫人の稽古も絡まり、休みのない日々が続いていました。



来週になったら、少しのんびりできることを期待しよう。
では、また!(^o^)/












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2016年7月14日

Il giorno precedente della prima

初日前日



明日から、フェスティバルの公演が始まります。劇場では、今日も稽古が続いていますが、私はちょうどお休みの日に当たりました。


一昨日は、昼からトゥーランドットの稽古、引き続きで夜はボエームのゲネプロ。帰宅したのは夜中の1時前。翌日の昨日は、朝11時から、1時間の大休憩を挟んで、20時までの稽古。流石に、トゥーランドットを8時間弾き続けるのはキツイです。稽古が終わった時にはヘロヘロ(笑)トスカを同じ時間弾くのとは、全く違います。昨日の夕立の後、急に涼しくなったトッレ。窓を閉めて寝て正解。身体を冷やさずによく寝られました。



そして今朝。
アンドレアからのゆっくりめの目覚ましコールで起き上がり朝食。カフェラッテを飲み終えてお片づけ。ここ数日の暑さで、稽古中汗まみれになった洋服をささっと手洗い。お庭の金魚に餌をあげてから、昨日でパンパンになった身体をほぐすために、長めのシャワー。髪の毛を乾かしてお昼の用意。お肉とサラダとワイン。緩むわ〜。



お昼からフェスティバルに行って、ちょっと練習しようかな?とも思ったのだけれど、怠け心も大いに手伝い(笑)今日は完全休日に決定。母に電話。毎日のお互いの報告。暑そうだけど、元気で頑張ってくれていて嬉しい。電波が悪くて、あんまり顔見て話せなかったけど、そこは我慢。



自分の部屋は、ここ数日の仕事のハードさをしっかりと表すように、かなりの乱れ方(笑)今日しかないでしょ!と片付け開始。アンドレアが持ってきてくれて、そのままだった荷物も整理。洗濯物はすっかり乾いてニッコリ。後は、時折入ってくる風を感じながら、のらりくらりと過ごして夕ご飯の用意。インゲンとトマトを煮込んだものに、ミートボールを放り込んで出来上がり。アペリティーヴォとワイン付き、お一人様ご飯。いいわ〜(笑)



そして、何が良いって、昨日からリモコンの故障でテレビが付かない。だから、静か(笑)今は、夜の8時過ぎ(まだまだ明るいけれど、、、)で、お隣から微かに聞こえるテレビの音。教会の鐘の音に、小鳥の声や蛙の声。遠くで吠える犬の声も聞こえる。そう言えば、全くの一人時間を持つのも久しぶり。ゆるりと心静まる。



一旦、仕事のスイッチが入ると、ついつい休みを取ろうとせずに働き続けてしまう私。なので、明日からの事を考えると、たまたまでしたが、今日はお休みで良かったです。明日は、神様!どうぞ晴れますように。でないと場合によっちゃ、本番でオケの代わりに弾かなくちゃなんない。それだけは、やめて欲しいの巻(笑)


ではまた!(^o^)/




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2016年7月12日

Undicesimo anno

11年目



今日はこれから、今週末に本番を迎えるボエームのゲネプロ。昼間の別演目の立ち稽古から続いてのゲネプロなので、バールで夕ご飯のパニーノを食べて、野外劇場の椅子に座って湖と舞台を眺めながらこれを書いています。



プッチーニ・フェスティバルで夏に仕事をするようになって、今年で11年目。11年間、日本の夏知らずです。ここに来ることがなければ、アンドレアと結婚する事はなかっただろうな、、、。そんな事を考えていたら、色々な人の顔が浮かびました。



12年前の夏、初めてこのフェスティバルを訪れました。大阪の堺市シティオペラの面々と一緒にです。その翌年に、堺からマダム・バタフライの舞台を持ってくるための打ち合わせのためでした。舞台セット、衣装、ソリスト、コーラス等を持ってきての引っ越し公演です。



その当時、現地に着いてフェスティバルの方々と会うまでは、
『なんか夢みたいな話だね。イタリア人の事だし、現地に行ったら、そんな約束はしてないよ、、、なんて言われるんじゃないの?』と、半分疑いつつもここまでやって来たのでした。ところが、なんのなんの!打ち合わせも滞りなく進み、『ひえー!来年、皆んなでこの舞台に立つんや!ホンマなんや!』と、訪れたメンバー全員のアドレナリン度数 Max になったなのだったなぁ、、、(笑)



それからの1年。準備や各種の交渉事で大変な日々もありました。主役の蝶々さんがなかなか決まらず、パリでオーディションがあったり、ホテルの交渉が上手くいかず、間に入って通訳をしていた私はとても苦しい思いをした事もありました。まさかイタリアの真夏の野外劇場の夜がこんなに冷え込むとは知らず、照明のために居残る日本人スタッフのために、何枚もの上着を借りに行ったり。分からないことだらけでしたが、転んでも起き上がり、凹んでも頑張って、大きな夢に向かって進み続け、1年後に見事な公演を成し得たのでした。それはそれは素晴らしい経験でした。



その時のご縁から、毎夏、ここに来るようになったのです。最初の年に、コレペティとして働いていた仲間は、今はそれぞれの道に進んでここにはもういません。実は、ここでは私が一番の古株。しかも最年長(笑)



事務所やオケで、新しくフェスティバルに入ってきた人達の表情から、『なんじゃ、この東洋人?』みたいなものを読み取れる時もありますが、今やへっちゃら(笑)



さて。
そろそろ仕事です。
ではまた!(^o^)/












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2016年7月9日

Processo

手続き




財布を買いました。
約10日ぶりに、財布のある生活が戻ってきました。財布を持たない新鮮な生活とはお別れです(笑)
良かった!(^_^)



無くした財布に入っていた各種カードの手続きのため、6日と7日はミラノに帰っていました。クレジットカードや免許証等の再発行の申請は一体、何処でどうしたら良いの?2日でできるのか?全く分かりませんでしたが、ここを逃すとまた、暫く帰るチャンスがないので、あちこち巡りました。
イタリアで同じような手続きをされる方の参考になればと思い、ここに記しておきます。


クレジットカードは、日本もイタリアも同じでした。電話でカードを止めた時点で、すぐに再発行の申請が可能でした。電話での応対も非常に親切で迅速でした。


IDカード(carta d'identità)、車の免許証、健康保険証(codice fiscale 付き)の再申請には、警察が発行してくれた紛失届けの提示を求められました。カードやこれらのものの紛失に気がついた時はすぐに警察に届け出ること。これは今回学んだ大切な事でした。再発行してもらうにあたって、後で記しますが、届け出が遅いと再発行が難しくなる物があるようです。


IDカードの再発行に必要だったものは、写真が2枚と紛失届の2つだけ。再発行にのための手数料はなし。その場ですぐに再発行が可能。



ヴィアレッジョの鉄道警察で紛失届を作った際、私は自分のIDカード番号を覚えていませんでした。ですので、区役所にも番号記載がないままの紛失届を持って行きました。(窓口で驚いたのですが、既に鉄道警察が IDカード紛失の旨を区役所に伝えてくれていました )


しかし、カード番号が記載されていない紛失届では、再発行の手続きができないと言われ、区役所でカード番号を教えてもらって近くの警察(この場合、carabinieri です)を訪れ、書類を完成させてもらいました。



この時、紛失届に免許証も無くした事が記載されてあったので、その場で運転免許証の再発行申請もしてもらう事ができました。免許証の再申請は、きっと手間取るだろうと思っていたので、町の警察で申請出来たのはとてもラッキーでした。



私の免許証は、再発行が可能な免許証だったので、ここも写真が2枚と紛失届、手数料なしで再申請可能。IDカード再発行前でしたが、警察の職員の方がインターネットを介して、全ての手続きをしてくれました。その際に、再発行の免許証が郵便で手元に届くまでの間に使える、簡易免許証も作ってもらえました。


区役所でIDカードを発行してくれたお姉さんの話ですが、彼女も以前に運転免許証を無くした事があったそうです。彼女は免許証の番号を覚えていて、紛失届に免許証の番号を記載できたので、後日に改めて警察を訪れなくても、その場ですぐに免許証の再発行申請と簡易免許証を 発行してもらえたそうです。


この免許証の再申請の際に、紛失届を届け出た日時が大切なようです。前もって、インターネットで免許証の再申請に関して幾つかのページを調べたのですが、そこには免許証を紛失して48時間以内の届け出が必要だと記載されていました。それを超えての届け出の場合はどうなるのか、確認される方が良いかもしれません。


健康保険証の再発行も、IDカードと紛失届、そして最初の健康保険証が手元に届く前に発行された、保険証の番号とcodice fiscale 、住所などが記載された書類を家に保管してあったのでその3つを見せました。ここも手数料なし。



自分の順番がくるのを待つのに少し時間は取られましたが、ここも手続き自体は数分で完了。正式のカードは後日郵送(2ヶ月経ってもカードが届かなかったら連絡してねと。、、、この辺りはイタリアですな、、、笑)で、それまでは免許証と同じく、健康保険証と同じ効力を持つ書類を作成してもらいました。


午前中にこれらを済ませる事ができたので、昼からは、銀行のカードを作り直しに。紛失届とIDカード。私が口座を持つ銀行では、この2つが必要でした。手数料はなし。ちなみに、身分を証明するのに、滞在許可証や日本のパスポートは使えないと、この銀行では言われました。
手続きは、ここでも数分で終了。コンピューターの不具合で、その場でカードが貰えなかったのは痛かったですが、郵送してもらうことで合意。


暫くは、アンドレアに時々お小遣いを貰うことで凌ぐ予定です(笑)



そう言えばですが、ここ最近、日本からイタリアに帰る際に、関西空港のカウンターでイタリア政府発行の滞在許可証を提示するとなかなか了解されないのに、その後、IDカードを提示すると直ぐにOKという事が数回続いています。こういう事が起こったのは、フィンエアとルフトハンザ。因みにヨーロッパからの出国では、滞在許可証だけの提示で、幾つかの質問はあるにしても、問題なく通過してきてきいます。


今回、銀行で滞在許可証が身分証明に使えないと言われた時に、あれ?っと思いましたが、この辺りはどうなっているのでしょうね。


私が住んでいる町は、ミラノとヴァレーゼの境目辺りの小さな町なので、全ての手続きが思いの外手早くできたのかもしれません。大きな町になればなるほど、申請者も多いし、状況は全く違うのかもしれません。その辺りを含み、この記事を参考にしてくださればと思います。


今は、トッレに帰る電車の中です。
乗りたかった電車のチケットは「完売」で、仕事に間に合うように、今朝は5時起きになりました。でも、大事なものの再申請が全てを終えたので安心して仕事に向かえます。


次回は楽しいお話を書ける事を期待して!
ではまた!(^o^)/




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2016年7月6日

Cremazione

火葬



今日は、ちょっと重い話です。
トッレの町では、今年はこんな風に書かれた布を、あちらこちらで見かけます。

『No al forno crematorio! 』
火葬炉(火葬場)はいらない!


既に存在する火葬場に対しての抗議と、火葬炉の停止を求めている市民運動の1つです。火葬場が町から近いところに建設され、尚且つ火葬炉からの煤煙が酷いのだそうです。



この国に住むようになって吃驚した事の1つに、火葬ではなく土葬の割合が未だにかなり高いことがあります。
昨年、義母が亡くなった際に、初めて火葬ではないお葬式に参列しましたが、何とも不思議な感覚を味わいました。



イタリアだって無限に土地があるわけではないので、皆が本当に土の下に眠るのではありません。墓地には墓石が地面にあるお墓と、棺ごと入れることのできる奥行きが深い、巨大なコインロッカーのような仕組みになっているお墓の二種類があるようです。


ここには詳しくは書きませんが、何十年か経つと棺は取り出され、中に残る遺体を荼毘に付して骨壷に入れなおし、元いた場所に安置するそうです。
ですから、土葬でも代々のお墓に入ることができる様です。


お義母さんは、後者のお墓に埋葬されて(、、、と言えるのかな?)います。身体がずっとそこに安置されているという状態。実際にお墓に棺が入れられて蓋をされた時、中の闇と無音を想像してしまい、悲しみとそれ以外の気持ちが混じった、何とも表し難い気持ちになりました。


日本のお葬式では、荼毘に付されると、身体はこの世の中から無くなっただと思えます。でも、お義母さんの身体は、ずっとそこにあるのですよね。お墓まいりに行くと、どうしてもその事を考えてしまいます。だから、心の支えになる人もあるのかな?


国が変わると、風習や常識が変わると頭では分かっていますが、実際にそれを見たり、経験したり、受け入れたりする時に感じる事は、思いもよらない感覚だったりします。そして、時には、自分の根っこが日本にあるのだなぁと再認識する機会になったり、自分を作っているものが、自分の今までの全ての歴史だと思えたりする。面白いですね。


ではまた!(^o^)/













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La goduria

享楽


今年も、幸せなことに『トスカ』を弾いています。去年があったから、今年は見えるものがずいぶん違う。


そしてやっぱりこの曲は凄い。音が全てドラマを表している。悲しみ、怒り、愛情、苦しみ、喘ぎ、恐怖、疑い、高笑い、狡猾さ、企み、嫉妬、正義、死、、、全ての音がある。それらを弾くのだから、楽しくないわけがない。もうね、これはある種の快楽の世界。


ずっとずっと弾きたくても、全く縁がなかったこの曲。だのに弾き始めたら、ずっと続いて弾いているこの曲。もしかしたら、この歳になってやっと分かったことがあるから、神様が『今やってみな!』って弾かせてくれたのかも。


今日は、久々に弾きながら劇場の神様に感謝。この曲を弾けるだけで、もうそれで十分。しかも大勢のイタリア人の中でこれを弾いてるのだもの。これ以上、何がいる?感謝しかない。



今宵は、トスカを楽しめた満足に心を浮かべて眠ろうと思います。


ではまた!(^o^)/






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2016年7月3日

L'orto

☀︎ ☀︎ ☀︎ ☀︎
家庭菜園


フェスティバルの稽古場に向かう途中にあるお宅のフェンスに実り始めている葡萄です。この辺り、あちらこちらのお庭で家庭菜園をみかけます。トマト、茄子、ピーマン、ズッキーニ、唐辛子、香草等は定番。そして実のなる木を持つお宅も多い。イチヂク、レモン、オレンジ、金柑、杏子、セイヨウスモモ、オリーブ、そして葡萄。


父が生前に、家庭菜園で色々作り、母がそれを送ってくれたりしていたので、実家に帰るとその菜園をチラッと見たりして、作物がどんな風に実るのか少しは知っていましたが、まさかイタリアに住むようになってからの方が、野菜や果物が育つ様子を身近に見るようになるとは夢にも思っていませんでした。勿論、ミラノの中心部でそれらを見ることはありませんが、少し郊外に出ると日本よりも緑や自然が多いような気がします。


ここの野菜や果物たちも、毎日、燦々と降り注ぐ太陽をしっかりと浴びて、きっと美味しく食卓に上ることでしょう。


ではまた!(^o^)/






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2016年7月1日

Menù gira-casa 46

☀︎ ☀︎ ☀︎ ☀︎
メニュー・ジータカーザ 46



これも我が家の定番。
ニンニクの香りを付けたオリーブ油で鰯を焼いて、両面色が変わったら多めのレモン汁を回し入れ、煮汁がまだ少し残っているくらいで出来上がり。
最後に、あればパセリのみじん切りを。


これは、今、お世話になっているトッレのママが教えてくれた一皿。何が良いって、簡単で美味しい。青いお魚だし、ダイエットにも最適。お魚好きのアンドレアもお気に入りの一品。


この日の付け合わせは、ズッキーニの炒め煮サルビア風味とカリフラワーの玉ねぎとアンチョビマリネ。そしてよ〜く冷えた白ワイン。
美味しゅうございました。



ではまた!(^o^)/







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