2016年12月19日

Nel treno

車中


電車の中って、ホントに色んな人を見かける。今、私の前で眠ってるお兄さん。6人がけのコンパートメントに、連れの人と2人で乗ってきた。そして指定席を持ってないけど、ちゃっかり空き席に落ち着き、イビキかいて寝始めた(笑)


それほど恐ろしいイビキじゃなかったけど、連れの人は周りを気にして、イビキ度が上がると、度々その彼を起こしていた。次の駅に着いてイビキのお兄さんの席に、指定席のチケットを持ったおじさんが乗って来た。


当然このおじさまは、イビキのお兄さんを起こす。よっぽどよく寝てたんだろう、目を覚ましてもすぐに動けない。人の席に座っていて悪かったとか全くなさそう。『俺、眠いんやけど』って感じ(笑)仕方ないから、相棒君がイビキのお兄さんに席を譲る。


次の駅で、また別のご婦人が乗ってきた。今度こそイビキのお兄さんが出て行かなくちゃいけない。なんで起こすの?って顔して、起こした私に『分かってるって!』みたいにブツブツ言いながら、今は廊下の折りたたみ椅子に座って、相棒君と喋ってる。何語か私には分からないけど、アルバニアとかあの辺りの人なんだろうなぁ。



昔は、そういう人が同じコンパートメントに乗ってくると、嫌だなぁと思って見ない様にしていたのだけど、今はある意味、そのふてぶてしい逞しさに感心さえすることもある。


さて、ミラノに着きました。最初に、自分の席にそのイビキのお兄さんを見つけたおじさまは、彼にしっかり苦言を呈して、降りていきはりました。

生きていくって大変。









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