2015年5月17日

La nevicata estiva

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夏の雪


この2枚の写真は、今日の朝10時と夕方17時の写真です。



2枚目は、芝生に白いものが積もっているのがお分かりになるかと思います。本当に真っ白でしょう?まるで雪が積もっているように見えませんか?イタリアでは今の時期、空中をフワフワ飛んでいく白い綿のようなものがあります。それが、このポプラの綿毛(、、、と言うのかな?)です。兎に角、今日のこの場所の状態は凄かったです。朝からかなりの量の白い物がふわふわとフェスティバルの中庭を舞っていました。



今迄にも、そんな光景を見たことはありましたが、2枚目の写真を取った時は、かつてないほどの大量の綿毛が舞い飛び、まるで夢の世界のように、それはそれは幻想的な風景でした。残念ながら、私の写真の腕前では、どうしてもその雰囲気を撮ることができませんでしたが、それほど不思議で特別に惹きつけられる美しさでした。


という訳で。
昨日から、トスカーナのプッチーニ  フェスティバルに帰ってきています。若い歌手達のアカデミーのお手伝いのためです。今年は、若いピアニスト達もそのアカデミーに参加しています。
自分の道を切り開こうとするハングリーな彼らの前で、時々、初見でボロボロになって焦りながらピアノを弾く東洋人の姿は、一体どう思われているのだろう?とちょっと不安になったりもして(笑)、、、いい歳をして、ホントあかんたれですな。


でも、そんな弱い気持ちを忘れさせてくれるレッスンでした。90歳を超えたロランド・パネライが昨日と今日の講師。信じられませんが、そのお歳でどの若い歌手よりも声量があり声が走ります。身体から声が鳴り響いているのが分かります。彼が経験されてきた舞台の話や、彼の友人達(カラス、フレーニ、コッソット、シミオナート、ステファノ、カラヤン、パタネ、ムーティ、チレア等ですよ!)の話は聞いているだけでワクワクしました。生きたオペラ史の様な方です。


素晴らしいキャリアの持ち主であるにも関わらず、常に歌うことに関して敬虔で、私には教えることは何もできないと仰います。そしてその暖かい笑顔。どの歌手にも愛情を持って接していらっしゃるのが分かります。彼から見れば、50年生きてきた私も、まだまだ子供。お嬢さんと呼ばれ(笑)、すぐ隣で一緒にお話くださるだけで、私の心も浄化されたようになりました。
この夏に、またお目にかかれたら嬉しいなと思いながら、今日の仕事を終えました。


24日までアカデミーの仕事が続きます。パネライ氏のレッスンは、今日で終わりましたが、明日からはまた新たなレッスンが始まります。ゆっくり心を緩めて、また明日に向かいたいと思います。


それでは(^_^)





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