2015年1月23日

Milano e Die Soldaten

☀︎ ☀︎
ミラノと『兵士たち』


ピサ、トリノときたので、ミラノのスカラ座の天井も(笑)


このシャンデリアは、私にはお馴染み。天井桟敷の席からだと真ん前だからです(笑)
ところが写真を撮ってから、意外にも天井の模様を覚えていなかった事に気づきました。正面に見える赤い幕の中央にあるのは、ミラノ市の紋章です。


そう言えば、昨日のチョコレート屋さんは、どうやらミラノ・スカラ座の今年のスポンサーの一つみたいですね。後からGuido Gobino のホームページを見て知りました。奇遇!(^_^)
Guido Gobino のチョコレートが恋しい時は、どうやらトリノに行かなくても、スカラのバールに行けばあるようです。


さて。
観たオペラは、ツィンマーマンの『Die Soldaten (兵士たち)』1965年初演。
100名を超えるオーケストラと20人近い歌手。シュトックハウゼンの影響も受けていると聞いて、その音の響きにも納得。ブーレーズ、ベルクなどに共通する複雑な仕組みとハーモニー、かと思えば打楽器や鍵盤楽器の澄んだ響き。オーケストラの騒音の様な音の羅列の中に隠れて、コラールが聞こえてくる不思議さ。極限とも言えるテクニックを要求されている歌手の声。作曲者の元々の指示でスピーカーも使用。ツィンマーマンに限らず、この時代の作曲家の自分たちの時代の音楽への模索と挑戦に改めて刺激を受けました。


でもドイツオペラを見る時、言葉についていけないのはとても残念。この頃、特にそう思います。オペラは、やっぱり言葉があってこその音楽だから。この作品でもそう思いました。
そう思うなら、今からでも勉強しろよ!って話ですね。はぁーい(笑)


元々、ザルツブルク音楽祭が初演のこの舞台、ザルツでは劇場に幕がないため、スカラでも開演前から幕は開いたまま。板付きの様子も全て見えます。下の写真は、休憩中の様子です。写真でもわかるように、オケピットは既に満杯ですから、プロセミと幾つかのパルコでも打楽器、歌手、ギター、金管楽器などが演奏していました。舞台に近い幾つかのパルコに譜面台や楽器があるのがわかるでしょうか?



装置の中でグロテスクな写真も使われたりしていましたが、気持ちが悪くなるような舞台ではありませんでした。オペラの一番最後、打楽器の連打が重なっていく部分から、オーケストラ全員の同一音の演奏にはゾクリとしました。人間というものの汚さ、弱さ、狡さを見るオペラ。強いです。


久しくこういう音楽を自分が触ってないなぁとかなり反省。困難を避けて甘えていてはいけませんね。この作品の担当をしてるアンドレアは『僕は、こういうのは堪らんなぁー』と、私のこの入れ込み方に吃驚してましたが(^_^)


、、、というところで、ではまた!







皆さんの1クリックが10ポイントに!
          どうぞヨロシク♡ 

にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ

0 件のコメント:

コメントを投稿