2014年11月5日

Il ricovero (4)

入院(4)


ドキドキしながらやってきたその部屋には、優しい口調で話しかけてくださる先生が。ホッと一安心(笑)


名前を確認され、再び点滴が始まりました。ここへ来る前に、口に含まされた液体が、麻酔のための何かである事は分かりましたが、眠気らしいものはある気もするし、まだない気もするし、、、うーむ。


そうこうしている内に、私の処置の順番になりました。処置室に運ばれ担当の先生が笑顔で挨拶して下さって、点滴の瓶が別のものに変えられると、看護婦さんが『これで良い夢が見られるのよー』と。『はぁい、、、、』と返事した所までは覚えていますが、次に気が付いたのは、自分の名前が何度か呼ばれて目が覚めた時でした。


テレビドラマみたいだわ、、、等と考えながら、あまりの心地よい眠りと目覚めにほとんど感動状態。近くに居て下さった先生にも『とても気持ちの良い眠りと目覚めでした』と思わず感想を述べてしまったほどです。


再びストレッチャーで、病室に運ばれました。勿論、帰りも地下2階経由です。でももう知ってる通路だから大丈夫。その上、今度は色々話しかけてくる看護士さんで、最後には『え?日本人なの?じゃ、教えてよ!ミラノで本当の日本料理が食べられるのは何処?』なんて話も(笑)


病室近くの廊下で、心配そうな笑顔のアンドレアにも出会いました。『大丈夫?』『うん。痛みもないし大丈夫』『良かった』ホッとした顔の彼。応援ありがとうね!


朝の説明では、夜にはスープか何かを食べられるという話でしたが、そんなに甘くはなかった。一日完全絶食であることが判明。ちょっとガックリ(笑)同時に、これもあって一泊入院する必要があるのだなと分かりました。


病院のベットだから眠れないということもなく、23時過ぎには落ち着いて就寝。点滴のための針が気になって、途中で数回目は覚ましたものの、割合よく眠れたと思います。


翌日の待ちに待った朝食。
病院だというのに、コーヒーの匂いが漂います(笑)流石にインスタントでしたが、それでもカフェラッテと甘くないラスクとジャム。お国違えばですね。


朝の診察が終わり、無事退院。
そして最後のビックリは、処置と一泊の入院にかかる支払いは全くなし。私の場合、全ては公立の病院でしたので、私立の病院ではそうではないのかもしれませんが。


ビックリしている私にアンドレアが、
『そらあんた、僕らはあんなに沢山の税金を払っているのだから、これは当然だろ?』と。成る程。それも言えてます。
今は、身体の不安が一つ消え、無理し過ぎないようにだけ気をつけていますが、全てが普通の生活に戻っています。


長くなりました。
明日からは、また違うお話を。
では、また!(^_^)



追記:
私達が住んでいるVarese市は、医療体制が比較的良く整い、病院も上手く機能しています。そして、そこで働く人々も親切な人が多いと思います。しかし残念ながらイタリアの全ての地域がこうではないようです。ずさんな経営で、患者をないがしろにしている病院のニュースをテレビで見ることもしばしばなのです。


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